パンフレット掲載
第17期生卒塾文集
入塾募集案内2024掲載分より
◆ 中3男子
バッカーズ寺子屋に入塾して1年が経つと考えると、長かったようにも、あっという間だったようにも感じます。しかし、ひとつ断言できるのは、この1年がこれまでの人生の中で最も学びを得て、成長できた1年だったということです。毎回の講座で資料が配られて、回を重ねるごとに荷物が重くなっていくと、その重さがバッカーズ寺子屋で自分の学んできた分量なのだと実感してきました。そこで、この1年間で感じたこと、気づいたこと、学んだことをいくつかのテーマに絞って紹介したいと思います。
まず、自分の成長した力についてです。バッカーズ寺子屋に入って1番成長したと思う力は、「攻撃的に聴く力」です。バッカーズ寺子屋では講座でマイクを回されて意見を言ったり、企業訪問や経営者講話で質問があるか聞かれたりすることが何回もあるので、話をよく聴いて、頭の中でしっかり理解していないといけません。入塾してからしばらく「アウトプットを前提としたインプット」という言葉を意識して講座を受け続けていると、自然と話に聞き入ったり、疑問が湧いてきたりするようになり、それまで自分がどれだけ受身的な話の聞き方をしていたのかに気づくことができました。また、インプットの力が成長するとともに、アウトプットの力も併せて成長したのも実感できました。レポートを書くときに、初めは「良いこと」を書こうとしていたのでかなり時間がかかってしまっていましたが、今では自分の思ったことを素直に、スムーズに書くことができるようになっています。
1年を通してレポートを書いてきて気づいたことは、文字にして書き出すことで、自分が何をしたのか、何を思ったのかを思い出しながら書くことができて、より細かく記憶に残るということです。良いインプットとアウトプットがあったからこそ、この場での学びをより強く印象付けているようにも感じられます。
そして「志」の持ち方についてもバッカーズ寺子屋で成長したことのひとつです。人は目標がなければ進むべき方向が定まらず、結果的に全て中途半端に終わってしまうことが多いです。明確な目標を作ることにより、その目標に行き着くまでの手段や方法、時間などの見通しなども見えてくるということがわかってから、「志」について考えるようになりました。今はまだ、大人になって何をしたいかなどという定かな目標はなく、ぼんやりとしか決めていませんが、絶対に後悔しないような「志」を立てたいと思います。このように、この1年でたくさんの成長をしてきましたが、まだ成長できていない、成長しきっていない力もたくさんあります。時間をかけてでも力を付けて、バッカーズ寺子屋で学んできたことを無駄にせず、活かし続けたいと思います。
次に、五感で学び、体験する重要性についてです。私の中で、バッカーズ寺子屋の合宿は「五感で学ぶ」という印象が強いです。萩の2回の合宿では、都会とは違った空気の中で海を見に行ったり、星を見たり、音を聴いたり、生物に触れたりして、自然の魅力を知るきっかけになりました。足立美術館研修では、生で見ないとわからない絵の濃淡や凹凸などをさまざまな方向から細かく見たり、小泉八雲の住んだ家がどのような場所だったかを実際に入って体験したりして、より興味を持つことができました。私は、この「実際に体験する」ということがとても大事だと思っています。私は萩往還の1日目に出席できず、塾友の皆から何をしたかの話を聞いたのですが、自分でやってみないとわからないようなものがあり、自分も知りたいと思いました。「百聞は一見に如かず」と言いますが、人から話を聞いて満足するよりも、実際に体験して自分で感じた方がさらに「本物を学ぶ」ことに近づくのだとわかり、これからは積極的に物事に取り組んでいこうと思うようになりました。五感で学ぶことは、人間の特性を最大限に活かした学び方で、五感を使うことで、より記憶に強く刻み込まれるのだと思います。これから五感で学ぶ機会は減ると思いますが、旅行などで自分からその機会を増やしていけたら良いなと思います。
そして、最後に仲間の存在の大切さについてです。バッカーズ寺子屋17期生は例年よりも少ない人数でのスタートでしたが、少なかったからこそ、オープニング合宿で皆1人ずつ、より仲を深められたのだと思います。今思い返すと、この17期生は、仲間でありライバルであるような、切磋琢磨し合えるとても重要な存在だということがわかりました。何かわからないことがあれば教え合い、助け合ってきました。また、バッカーズ寺子屋では何回か塾友のアウトプットを見ることのできる機会があります。スピーチコンテストでは、塾友のスピーチから、どのような話し方をすると人は惹きつけられるのかや、どのような表現をすると説得力が増すのか、そしてスピーチの基本となるシナリオスキルやデリバリースキルの使い方などを学べました。ニュースレターでは、同じことを体験した塾友のレポートを読んで、それぞれ違った視点から色々なことを書いているのがわかり、感じ方や価値観の違いを知ることができました。この仲間たちがいてくれたことで、学びをより楽しく、有意義なものにできたように感じます。卒塾した後、自分と同じ体験をした人の感想を見ることはほとんどなくなってしまうと思います。すると、発見のチャンスが減ってしまうことになり、残念に思いますが、大人になってからまた自分や塾友のレポートを見返してから学べることもあると思うので、時々バッカーズ寺子屋での塾友との学びを振り返り、大切な塾友たちを思い出せたらいいなと思います。
1年間、25回の講座でこれから生きていく上で大切なことをたくさん学んできました。しかし、バッカーズ寺子屋が終わるから大切な学びも終わる、というわけではありません。バッカーズ寺子屋で学んできたことの中にもまだ理解できていないことや大人にならないとできないこともあります。せっかくここで積み重ねてきたものをこれから使わない、活かさないわけにはいきません。毎年、ノートやファイルを見返して、バッカーズ寺子屋での学びはどのようなものだったのか、それがこれからどのように活かせるのかを考えたいなと思います。また、その大切な学びのスタートを切ることができたのもバッカーズ寺子屋での学びがあったからです。
元々は、学校では学べないようなことを学びたいという理由でバッカーズ寺子屋に入塾しましたが、学校で学べないようなことどころか、普通では考えられない貴重な体験もたくさんさせていただきました。このような価値ある学びの場をいただけて本当に嬉しいです。これまで私たちの学びを支えて下さった塾長、綿野さん、バッカーズ・ファンデーションの皆様、サポートスタッフの方々、関係者の皆様、そして塾友の皆、1年間、本当に楽しい、興味深い学びをありがとうございました。
◆ 小6女子
私がバッカーズ寺子屋に入って、感じたこと、気づいたこと、学んだことはものすごく多いのですが、大きく5つあります。普通の塾のようには学ばず、社会人になっても重要なことを学ぶことが出来て、この学びを生かせるように、これからはずっとバッカーズ寺子屋で学んだことを忘れないようにしたいと思います。
まず1つ目は、「アウトプットを前提にしたインプット」という言葉についてです。これは卒塾式でも話す内容なのではないか、とは思っているのですが、私にとって、とても大切なことなのです。もちろんノートは学校でもとっていたのですが、「めんどうくさいな。」だったり、「どうせノートチェックがないから書かなくてもいいや。」と、その時だけのメリットを考えていたり、そもそもメリットなどを考えずにその時の感情でいろいろと行動をしていたところがあり、入塾した時も同じ風に感じていました。最初にこの言葉を聞いた時には意味もわからず、あまりこの言葉に注目していませんでした。すると、自分がどう思ったかをだらだらと書くことはできても、実際に何をやったかを書いている行は、わずか5行程度でした。今になって、「今メモを取って、後で見返せるようにしておこう。」と考えたりするようになって、本当に学校でメモをしたりするのが楽になったりレポートを書くのがめんどうくさい、ではなく時間は少しかかるが楽しいという、私の中でメモがどれだけ重要かがわかりました。悲しいことにこうやってメモを取る大切さに気づいたのは、バッカーズ寺子屋の約半分程度の活動が終わったころ、第13講座などでしたが、そもそもバッカーズ寺子屋に入らずにメモを取ることの大切さに気づかないまま大人になっていた自分という可能性もあったので、講話をしてくださった方、企業訪問をさせてくださった方、木村塾長やサポートスタッフの方々、それ以外にも私のことを支えてくださった方々に心から感謝をしています。
2つ目は、少し今話したことにつながっているのですが、「何かをしてもらっているのがあたりまえ。」という考え方から、「何かをしてもらったらしっかりと感謝し、私も人のことを助ける。」という考え方に変わりました。バッカーズ寺子屋にいる間に、もちろん事情があって休まないといけない時もあったのですが、その時にスタッフの方にお弁当をキャンセルしてもらったり、大事な書類をメールで送ってもらったり、いろいろなことを私のためにしてくれていたということに気づきました。私がバッカーズ寺子屋に入った時には「塾長が言っていることはよくわからないから聞かなくてもいいか」と思っていたのですが、バッカーズ寺子屋の全ての講座を終えて、塾長があの場で私たちに何かを話して私たちに大事なことを伝えるために、とても多くの人たちに助けてもらっていた、ということに気づくことが出来ました。知っている人を助けたい、という気持ちはなんとなくわかるのですが、全く知らない人たちを助けることは私には出来ません。しかし、全く私たちのことを知らない人たちが、私が学ぶことが出来る環境を作ってくれていたことに気づかずに最初の講座を過ごしていたので、このような人たちに助けられていることに気づけて、私にも得ることがあったし、これからは私がそのようなことに気づける人たちを増やしていきたいです。これはもちろん不可能なのですが、バッカーズ寺子屋で私のことを支えてくれた人たち全員に感謝を伝えたいと思いました。
4つ目は学校や大学を卒業した後にどうすれば成功出来るか、そもそも何をすればいいのかがわかったということです。バッカーズ寺子屋入塾前は、学校の成績のことを考えていたり、家に帰った後は何をしたいかということしか考えていなくて、部活に入る時もなんとなく決め、勉強も何となく全般的にBぐらいとれたらいいかな、ということしかやっていませんでした。「将来の夢、そしてそれに向かって何をするか」というお題の作文と「今1番頑張りたい教科」というお題だったら、絶対に2つ目のほうを選び、得意だから、という理由で決めていたと思います。しかし今、もしもこの作文をもう一度やるとしたら最初のほうのお題を選び、しっかりと私の夢をかなえるために何をするかを述べることができると思います。他には、第2回スピーチコンテスト。昔の私だと、第2回スピーチコンテストの直前に何となく話すことを決めて、次の日には何を話すかなどとっくに忘れている、という状態だったのに、バッカーズ寺子屋に入ってからはスピーチをやる前からもう話すことはほぼ決定していて、いまだに恐ろしいほど私がスピーチで話したことを覚えています。だから今、中学生になって入った部活は2つあり、1つは私が好きなスポーツのバレーボール部、そしてもう1つは私が将来やりたいことと重なる部活の、図書の会というのに入ってみました。こんな風に将来のことも少し考えていろいろやってみたりするという姿勢の変化があった気がします。
5つ目は何を最初にやって何を後回しにしていいかが区別できるようになり、バッカーズ寺子屋に入ってからセルフコントロールが出来るようになりました。例えばバッカーズ寺子屋に入る前は、とりあえずアニメを見てから余裕があったら宿題をやって提出日の前日に宿題を終わらせる、という生活をしていました。しかし、それだと効率も悪いし、提出日の前日にうっかりさぼったら、そもそも提出することすらできないことになってしまっていたことに、バッカーズ寺子屋に入ってから気づきました。だからバッカーズ寺子屋に入ってからは、宿題をすぐに終わらせてからゲームだったりをするようにしました。そしたらびっくりするほど楽になったので、バッカーズ寺子屋に入ってからしっかりとスケジュールを確認し、どれを優先してやればいいのかがわかるようになりました。
さらに、そろそろ部活も始まってしまうのでしっかりとスケジュールの管理をしていかないといけないな、という風に感じている自分は、きっとバッカーズ寺子屋に入らなかったら居なかった自分なのだろうと思いました。「この変化というのはバッカーズ寺子屋のどこで身につけたのだろうか?」と何度も思ったのですが、やはり、バッカーズ少年教育10原則から来たのではないかと思います。初めて読んだ時に1番出来ていなかったのがこれだったのでとても印象に残り、必死で身につけようとしたのかもしれません。いつ身につけたとしても、バッカーズ寺子屋に入塾していなかったら出来ていなかった成⾧なので、バッカーズ寺子屋に入ってとてつもなく成⾧が出来たのかと思います。
今までバッカーズ寺子屋に入塾してからとてもお世話になりました。まだ自分は成⾧することがきっとできると思うので、バッカーズ寺子屋を卒塾してからもずっと日本に役立てるために頑張っていきたいと思います。絶対にバッカーズ寺子屋で学んだことは忘れません。1年間、本当にありがとうございました。
◆中3女子
バッカーズ寺子屋の1年間の学びを通して、得られたものが3つあります。
まず1つ目は、物事を様々な角度から見る力です。“様々な角度から見る力”とは何なのか。それは、1つの事実をいろいろな立場に立って見る力です。私は、普段学校でも友人からトラブルの相談を受けることが多く、双方の意見を聞くと事実を見失ってどちらの味方をしてよいのかわからず第三者の私が悩んでしまう、ということが多々ありました。
でも、ある企業訪問で解説をしてくださった方がふとした時におっしゃった言葉が今でも頭に残っています。それは、「歴史の中で起こった出来事もそうですが、二者が対立していたとしても、どちらが悪いということはありません。お互いにそれぞれ信じるものがあり、それのために戦っている。だから結果だけを見てこちらの方が悪いということは決めてはいけないんです。」という言葉です。その言葉を聞いて、私はハッとしました。友人の話を聞いていた時の私は、どちらの方が悪いのかという点を重要視していました。でも、第三者はどちらが悪いかということを考えてはいけない、むしろ第三者であるからこそ双方が和解できる方向に持っていくことができるのです。そのことに気づかされて、その時自分がすごく驚いたのを今でも覚えています。
バッカーズ寺子屋という場所では、基本的に自分が今まで知らなかった分野、世界のことに目を向けていきます。それだけではなく、バッカーズ寺子屋には、年齢も、学校も、生きてきた環境もバラバラな仲間たちが集まり、意見を交換します。そんな環境下で学びを進めていけば、必ず自分が知らなかった事実や価値観にも触れることになります。お互いに自分とは違う考え方を否定せず尊重し合ってきたことで、私たちはいろいろな考え方があっていいのだということを学んできました。そして自分の中での多様性も育まれ、自然と、物事を客観的にいろいろな切り口で見つめることができるようにもなりました。
次に2つ目は、本当に大切な学びを知ったことです。学校では、歴史上で起こった出来事を知識としてできるだけたくさん暗記するという、いわゆる“表面上の浅い学び”が行われているのだなと、バッカーズ寺子屋に入塾して思いました。なぜならバッカーズ寺子屋の学びは学校とは違い“深い”からです。バッカーズ寺子屋では特に明治維新前後の歴史、松下村塾にフォーカスして学びました。松下村塾や吉田松陰や門下生の名前は、教科書でも一行で説明が終わってしまうため、私は知識として少し知っているくらいでした。でも、彼らがどんな行動を起こしたのかという事実だけでなく、どうしてその行動を起こしたのか、どんな信念を共通して持っていたのかなどの歴史の“Why?”の部分を学びました。さらにただ机に座って学んだだけではありません。実際に歴史が動いた場所、萩へ足を運んだのです。「もう知っていることをわざわざその場所に行ってまで学ぶことないのになぁ。」というのが出発前の素直な気持ちでした。でもそれは大きな間違いでした。歴史上の人物がいた場所に自分も訪れたり、同じ景色を見たりする、ただそれだけで偉人が自分の中で生き始め、“ただの教科書の人”ではなくなったのです。それはとても不思議な感覚で、偉人が実際いた場所に自分も足を運ぶ、偉人が考えていたことを知ってそれを自分も考える、偉人が見ていた景色を自分も見て感動する、たったそれだけのことと思われるかもしれませんが、私にとってバッカーズ寺子屋の合宿はそれがとても楽しかったのです。それまで机に向かって、ただテスト勉強に追われていた昔の私からは考えられない感情でした。また、その時々の感情・感覚というものは普段、すぐになくなってしまうもので時間が経っても覚えているのは意外にどうでもいい感情だったりします。ではなぜ私が今、当時の感情を詳細に言語化できているのかというと、合宿の夜に行われるミーティングです。「もう疲れているんだから早く寝かせてほしい」というのが当時の正直な気持ちでしたが、今思い返してみると、その日リアルタイムで感じたことをすぐに言語化し、それを発信して共通体験をした仲間たちと共有することで、その日の学びによって得たものを逃がすまいとするために、ミーティングはとても重要なことなのだと気がつきました。このように、バッカーズ寺子屋ではインプットとアウトプットを繰り返し、歴史をただの“知識”としてではなく、自分自身の“体験”として捉えるという“深い学び”ができ、それがどんなに大切なことなのかということをこの1年を通し、身をもって実感しました。
最後に3つ目は、他の場所では得がたい仲間です。私たちが通っている学校には、当然のことながら同年代の人たちが通っており、先輩や後輩などの上下関係はありますが同じような試験を受けて入学し、住んでいる場所も近く、同じような経済力で、同じような環境下で育ってきた人々が集まっています。そういう場所は、自分と気が合う友人がたくさんできて楽しく過ごせるかもしれません。でもバッカーズ寺子屋に集まっているのは、住んでいる場所も、年齢も、学校もバラバラな人々です。そういった環境を今まで知らない人は楽しく過ごせる気がしないと敬遠してしまいそうですが、実際は全く違います。私も入塾当初はそんな感情を持っていたと思います。
第2講座として行われた萩オープニング合宿に出発する前も、正直、自分よりも年下の子たちと何日も生活を共にするのは初めてだったので気が進みませんでした。行動班も全員が私よりも年下で、BBQの買い出しでもその他の場面でも、一緒にはしゃぐというよりは、面倒を見るに近い行動をしていました。正直、とても大変でオープニング合宿の疲労はとても溜まりました。私は合宿を終えて、これからも私が年下の子たちに教えてあげることばかりなのかなと思っていました。でもそれは私の思い違いで、塾生同士の距離が縮まってくると、彼らがどんな分野に興味があって何に詳しいのかがわかってきました。そうすると、私が教えるばかりではなく合宿の時に彼らからいろいろな自然界の豆知識を聞いてすごく勉強になったり、普段の講座でも彼らの頭の柔軟さや着眼点に驚かされて、1年中刺激を受けていました。例えば、最年少の子の賢さや彼の年齢からは想像できないくらいの知識量、集中力から私はいつも学ぶことばかりでした。私は1年間、どうしてこんなにみんな魚と鳥の名前を知っているんだろうと不思議でした。自分とは違う所に詳しく、自分とは違う所に着目する仲間がいます。1つ目に得られたものの話からも繋がりますが、彼らのおかげでこの1年で自分の視野がとても広がりました。でも、そんなことよりもみんなのおかげでとても楽しい日曜日が過ごせました。本当に感謝しています。
このように、バッカーズ寺子屋という場所は私の視野を広げてくれた、素晴らしい仲間に出会わせてくれた、そんな場所です。1年間、バッカーズ寺子屋の17期生として学ばせていただいて本当に楽しかったです。みなさん、本当にありがとうございました。
◆中1男子
僕が1年間バッカーズ寺子屋で過ごした中で、感じたこと、気づいたこと、学んだことは4つあります。
まず1つ目は、「攻撃的に聴く」についてです。僕は、今まで学校の授業ではたくさん手を挙げることはなくずっと板書を写して下を向いているだけで、あまり積極的ではありませんでした。先生にあてられた時も、自分の本当の意見が言えず、授業が終わった後に「自分の考えは合っていたのに。」と後悔することがありました。バッカーズ寺子屋では、全員にマイクが回ってきて自分の意見を話すことがあります。木村塾長に「○○君は、どう思った?」と聞かれた時に、最初の頃に「攻撃的に聴く」ことが出来ておらず、うまく話せませんでした。しかし、沢山の講座で練習していくうちに自分の意見にプラスして習ったことを結び付けて話すことが出来たり、疑問に思ったことを自分の意見に混ぜて話せるようになりました。僕は、その時中学1年生でしたが、このようなことを大人になって直そうと思っても大変で長くはもたないだろうし、しっかりと身に付かず、変わらずにいたと思います。バッカーズ寺子屋では、学校では習わないことを沢山学びます。最初は、難しくよくわからないことだらけでしたが、何回も繰り返すことで得られた自分の力であることも実感出来たと思います。
次に2つ目は、話すことの楽しさについてです。バッカーズ寺子屋では、よくみんなで話し合い、自分の意見を伝える機会が多くあります。伝える(自分の考えに文字を与える)ことは、自分の考えをまとめる力や話す力を上げる為でもありますが、他人と意見交換をして少し変わった視点から見ることで発想力が上がったり、損得ではありませんが相手にも自分にとってもいいことだらけです。木村塾長がなぜ僕たちにいろいろな学びを教えているかというと、僕たちの成長もそうですが、僕たちに偉人の考え方や経営者の方々の意見からも学んでほしいからということでもあると思います。また話すことは、仲間(塾生)との絆を深めることにも繋がります。そのようなことを一番実感したのは萩往還合宿の時です。萩往還合宿では、約30㎞の山道を全員で日が暮れる前に歩き切ります。なぜそのようなことをするかというと、吉田松陰先生が毎日同じように歩かれていて、その松陰先生の志の太さやそのすごさを、体(五感)で知ることで、理解、関心を深めようという意図で行っています。僕たちは歩ききった後にみんなでアイスを食べるという目的があったり、ちゃんとした靴で歩いていますが、松陰先生は毎日自分の志の為に草履で僕たちが歩いた距離より少し長い約50㎞の山道を、走って登っていたりと志の強さを体で感じることが出来ました。調べて知るよりももっと、興味や関心を持てました。もし仮に、1人で同じようなことが出来るかと言われたら多分出来ないと思います。僕は、みんなと楽しく話して、協力して歩いたからこそ、達成感も味わうことが出来ました。歩いている時はつらかったけれど、今となってはとてもいい思い出になりました。
3つ目は、人間性「マナー、立ち居振る舞い、将来のリーダー」についてです。
僕は、今までに沢山の偉人のことや経営者の方々から、いろいろな人のお話を聞きました。その中で僕は、会った方々の人間性がとても素晴らしいと思いました。
例えば、企業訪問の際にいろいろなお話をして下さる中で会場を準備して下さったり、とても細かい気配りや大切な時間の中で僕たちに沢山のアドバイスをして下さいました。これは、当たり前のように思っても当たり前ではありません。バッカーズ寺子屋は日曜に活動していますが、僕が経営者の方々だったら、せっかくの休日なのだから休んだり、別のことをして自分の時間として使いたいと思います。しかし経営者の方々は、そんな休日を使って、僕たちにとても素晴らしいお話をして下さいます。これはお願いしているからでもありますが、僕たちが将来、いろいろな形で芽吹いて活躍してくれるだろうと「信頼」しているからでもあると思います。そんな僕たちに出来ることは、お話をしっかりと聞いて、自分のしたいことを明確にし、将来の社会のリーダーの「一員」として活躍することが、その正しい応え方だと思います。だから、僕はそのことに応えられるよう、バッカーズ寺子屋を卒塾しても今まで培った経験をもとに精進していきます。また、その経営者の方々のような、人間性を真似出来るよう、大人になる前にやっていきたいと思います。
そして毎講座読んできた、『バッカーズ少年教育10原則』は、少年じゃなくなっても社会に出る時にも使えることばかりだと思うので、頭の片隅に入れて置き、いつでも思い起こせるように忘れずにとどめておきたいと思います。
最後に4つ目は、改めてバッカーズ寺子屋に入ってよかったなと思いました。このバッカーズ寺子屋に入っていなかったら、こんなにいい友達にも会えなかっただろうし、今書いているようなことも頭の片隅にもなかっただろうし、素晴らしくありがたい経営者の方々のお話も聞けず、変わらない自分だったと思います。
このバッカーズ寺子屋に入ってからの自分は、授業に積極的になれたり、聴き方が前よりも断然変わったり、いろいろな人と話すことが楽しくなったりと前の自分から一皮むけたような気がします。また、僕は合宿やいろんな講座で絆を深めた仲間たちとの思い出を忘れないようにします。まだ全部が全部、完璧に身に付いたかと言われるとまだかもしれません。しかし、まだ中学2年生です。失敗は数多くあります。ただ、一回失敗して怖がるのではなく、いろいろなことに挑戦をして、沢山のことを学んでいけたらと思います。
もうこれでバッカーズ寺子屋の第17期生としては卒塾ですが、これは一生忘れない思い出になると思います。しかし、まだホームカミングデイや『絆』で、仲間や木村塾長と繋がりはあります。過去の別れをずっと惜しむのではなく、卒塾した次の日からは今までもらってきた感動、知識、人間性など僕が大人になって返せるよう将来のリーダーとして、頑張りたいと思います。
1年間、バッカーズ寺子屋第17期生として沢山の学ぶ機会を作って下さりありがとうございました。これからも、学んだことを忘れずに頑張っていきたいと思います。
最後に、1年間一緒に過ごした17期生の皆さん、ありがとうございました。