HOME > 卒塾生・保護者の声 > 塾生の方の感想 > 経営者の方々の熱を込めた言葉を受け取った。(小6男子)

塾生の方の感想

卒塾文集より

経営者の方々の熱を込めた言葉を受け取った。(小6男子)

バッカーズで学んだ大きな柱として「コミュニケーションの重要性」を挙げたい。先に述べた、企業のトップの方々、現場の皆さんが口をそろえておっしゃっていたのが、この「コミュニケーションの大切さ」だ。これも、学校やテレビや新聞などでもよく取り上げられる話題ではあるが、僕がバッカーズの一年を通して感じた「コミュニケーションの重要性」とは、たんに話題の豊富さや言葉遣い、表現力や語学力といった技術的な事柄ではない。

ふつうコミュニケーションというと、自分の言いたいことをはっきり述べて、相手に伝えることだと思われがちだが、僕が学んだのは、ふつうだったらコミュニケーションが成立しないような場面を打開し、コミュニケーションが成立しない相手との間に「橋」を架ける能力のことだと思う。そのためには、多くの企業トップの方々が身をもって示してくださったように、マニュアルに頼るのではなく、自分の頭で考え、臨機応変に、ちょっとだけ「ふだんとちがう自分」を見つけて、なんとかする能力だと思う。

というのも、テレビなどでよく言われるように、「伝わる」「伝える」ということの「効率のよさ」をコミュニケーション能力だというならば、その言語を使う人口が多い英語や中国語で話すしかなくなってしまうからだ。そうではなく、たとえ話が通じないような相手であっても、何としてでも理解してもらえるように、その場で「なんとかする」ことがコミュニケーション能力だと思う。

バッカーズで僕たちに語りかけてくださったのは、皆さんすばらしい実績や経験を持った「すごい大人」の人たちばかりだった。ふつうだったら、僕のような小学生が(今は中学に進学したが)そうした方々の言葉に触れる機会などないし、コミュニケーションも成立しないだろう。実際、そのような方々の言葉は、正直に言って難しく、小学生が知らないような言葉や考え方もたくさんあった。しかし、講話をしてくださった企業人の先生方は、ご自身の人生をかけた言葉で熱を込めて語ってくださった。たとえ、相手が小学生であっても、「心の底からどうしても伝えたいこと」をなんとか伝えようとしてくださった。言葉が難しくても、経験がなくても、きっとわかるはずだと、僕たちの理解力を信用して話してくださった。だから、結果的に先生方が一番伝えたかったことを、うわべの言葉だけではなく、しっかり受け取ることができたと思う。